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整形外科医の転科について
ここでは、整形外科医が転科を考える理由、整形外科から転科しやすい診療科についてご紹介しています。
肉体的にも精神的にもハードワークで知られる整形外科。よりワークライフバランスの取れた診療科でのセカンドキャリア形成のため、近年、整形外科からの転科を考える方も少なくありません。
整形外科医からの転科を考える理由
整形外科医が転科を考える主な理由を3点ほど確認してみましょう。
仕事量と給与のバランスに不満がある
整形外科医が転科を考える主な理由の一つが、仕事量・仕事の難易度と給与のバランスへの不満です。
整形外科医はハードワークです。特に総合病院や整形外科専門病院に勤務する整形外科医は、多忙なことに加えて難度の高い手術を多く手がけることも多いため、常に緊張とプレッシャーの中に置かれています。
必然的に残業も多くなる傾向があることから、整形外科医の平均年収は決して低くありません。低くはないのですが、他科に比べて際立って高いわけでもありません。
仕事の大変さと給与が見合っていないと感じる整形外科医の中には、転科を考える方も少なからずいるようです。
体力的な衰えを感じ始めたため
整形外科医が転科を考える2つ目の理由が、体力的な衰えの自覚です。
上記の通り、整形外科医はハードワークです。オンコールへの対応など体力的な面でのハードさはもちろんのこと、緊張感の中で難度の高い手術を多くこなすなど、精神的な面でのハードさも整形外科医にはあります。
日々大変な仕事をこなす中、年齢とともに体力面・精神面の衰えを感じ、転科を考えはじめる整形外科医も多いようです。
侵襲的治療に向いていないと感じたため
整形外科医が転科を考える3つ目の理由が、侵襲的治療に対する自分の適性への不安です。
整形外科医は、患者の体へ直接メスを入れる侵襲的治療を多く行います。頸椎、脊椎、腰椎などの重大な神経がある部位にもメスを入れる繊細な技術力が要求されるため、そのような治療に対して自分の適性が合っていないと感じる整形外科医も少なくありません。
より自分の適性に合った診療科を求め、内科科目への転科を考える整形外科医もいるようです。
整形外科医からの転科先は?
内科科目から整形外科への転科は技術的な面で難しいとされていますが、逆に整形外科から内科科目への転科は、高い技術的要素が求められるわけではないので、さほど難度が高くありません。
以下、整形外科医におすすめの転科先を3つほどご紹介します。
美容整形外科
整形外科医におすすめの転科先として、美容外科が挙げられます。美容整形外科医は、形成外科や皮膚科出身のドクターの比率が高めですが、技術的スキルを要するという点で、整形外科医にも適性のある診療科です。
美容整形外科には、基本的に急患やオンコールがないため、ワークライフバランスの取れた日常を手に入れることができます。また自由診療が中心になることから、整形外科医時代よりも高収入が期待できます。
ただし昨今は美容整形がブームと化している側面もあり、他科の医師からの転科も多く見られます。競合が多いことから、転科に苦労する例もあるようです。
眼科
整形外科医におすすめしたい2つ目の転科先が眼科です。
眼科では当直勤務が免除されています。また、手術を行うことはあるものの、その大半が日帰りの簡単な手術です。残業が少ないため、ワークライフバランスを重視する整形外科医は、ぜひ候補としておきたい診療科の一つになるでしょう。整形外科医としての手術スキルを活かせる診療科医でもあります。
ただし、眼科では医師それぞれの差別化が難しいため、常に技術研鑽に励まなければ「たくさんいる眼科医の一人」に埋もれてしまう可能性もあります。とりわけ開業をお考えの場合には、他の眼科との違いをアピールするために、常に努力し続ける姿勢が必要となるでしょう。
精神科
整形外科医におすすめしたい3つ目の転科先が精神科です。
精神科には、急患や緊急手術、オンコールなどが基本的にありません。予約通りに診療していれば残業する理由がほとんどないため、ワークライフバランスが非常に良好な診療科です。ちなみに精神科医の大半は、1週間あたりの労働時間が48時間以内となっています。
侵襲的治療を行うこともないので、手術への適性に自信がない方でも問題ありません。また、勤務時間が規則的なので、体力の衰えを感じている医師でも無理なく仕事を続けられます。
認知症患者の増加などを背景に社会的ニーズが高まっている診療科でもあることから、独立開業後の集患も安定していることでしょう。
転職・転科によるセカンドキャリア形成の相談はエージェントへ
整形外科医が転科を考える理由、整形外科医におすすめの転科先などについてご紹介しました。
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それと並行して、医療従事者からの支持を集める、言い換えれば利便性が高いエージェントを活用。それでも決まらないようならば、最終手段として、求人数の多いその他大手転職エージェントへ登録をするという手順を推奨します。
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※1:2021年1月時点、編集部調べ
※2:2021年3月ゼネラルリサーチによって行われた、全国の20代~60代の医師に約1,000名を対象としたアンケート結果(https://doctor-seishinka.com/)
※3:2020年2月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://agent.m3.com/lp/parttime/adv_reason2/entry)
※4:2021年1月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://career.m3.com/admin/service)
※5:2020年11月16日時点の独自調査での情報、当サイト掲載のエージェントおよび求人サイトで精神科医の求人方法を最も多く掲載