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小児科医の転科について
ここでは、小児科医から別の医科への転科をテーマに解説しています。
少子化にともなって小児科を閉鎖する医療機関が増えている一方、急激な小児科の減少により、現役の小児科医の仕事が極めてハードとなっています。他科の医師に比べ、かならずしも年収が高いとは言えない小児科医。転科・転職を検討している小児科医も少なくないようです。
小児科医の転科は多い
もともと小児科医としてスタートしたものの、経験を重ねる中で他の診療科へ転科する医師も少なくありません。小児科医が転科する主な2つの理由を確認しましょう。
扱っている病院の減少による人手不足
少子化の進行にともない、小児科を扱う病院が減少傾向にあります。
診療対象となる「子ども」の数が減っている以上、小児科を扱う病院が減ることは当然の流れですが、現状、その流れが急すぎます。診療する子どもの数と小児科の数のバランスがとれておらず、一人ひとりの小児科医は非常に激務です。
子どもの診療を天職としている医師も少なくないのですが、中には、あまりのハードワークを理由に転科を考える小児科医もいます。小児科の現場を知る者にとってみれば、無理もない現実でしょう。
他の診療科に比べて年収が低い傾向
他の多くの診療科の医師に比べ、小児科医は年収が低いと言われています。
労働政策研究・研修機構が公表している「勤務医の就労実態と意識に関する調査」(※)によると、小児科の勤務医の平均年収は1220万円。ちなみにトップは脳神経外科医の1480万円ですが、その差は実に260万円にもなります。
激務にして年収が低いとなれば、いかに小児科に思いのある医師であっても、ふと転科を考えてしまう瞬間があるかもしれません。
小児科は難しい医科であるが社会から求められている
大人を対象とした診療は細かく医科が分かれていますが、子どもを対象とした診療は基本的に小児科がすべて対応します。
診療対象が子どもとは言え、小児科は人間の体の全領域にかかわる医科。そうである以上、非常に多くの知識・経験が要求される大変な医科であることは間違いありません。大変な医科ではありますが、だからこそやりがいを感じるという小児科医も大勢います。
少子化が進んでいる日本ですが、このまま少子化が進んで子どもの数がゼロになることはありません。であればこそ、小児科はいつまでも社会から必要とされる医科であり続けるでしょう。
なお激務であることに変わりはない小児科ですが、以前に比べると勤務体制が整備されてきたこともあり、小児科はフリーランス医師の選択肢として人気の医科ともなっているようです。
小児科からの転科でおすすめなのは精神科医
日本の将来を担う子どもの健康を守るため、現在小児科医として働いている医師は、引き続き小児科医として働き続けることが社会的には望まれます。ただし小児科医とて社会の奴隷ではない以上、やはりそのハードワークを理由に転科を考える方もいるでしょう。
もし小児科からの転科を考えるのであれば、おすすめしたい診療科が精神科。発達障害や小児のメンタルヘルスが注目されている中、子どもの診療経験が豊富な小児科医は、精神科の現場で大いに活躍できる土台があります。
転科をお考えの小児科医の先生は、一つの選択肢として精神科を検討してみてはいかがでしょうか。
転職・転科によるセカンドキャリア形成の相談はエージェントへ
転科や転科にともなう転職など、小児科医からのセカンドキャリア形成を検討している先生には、ぜひ医師専門の転職エージェントをご活用するようおすすめします。
医師同士での横のつながりからも、ある程度の情報を得られるかもしれませんが、医師専門の転職エージェントは、すでに多くの医療機関と直接取引をしているため、地域の現役医師も知りえない各医療機関の内情を熟知しています。失敗と後悔のない転科・転職のため、医師専用の転職エージェントの活用をご検討ください。
なお当サイトでは、近年社会的ニーズが非常に高く、また、さまざまな医科からの転科例が多い「精神科」に特化した転職エージェントをご紹介しています。関心がおありの小児科の先生は、ぜひ当サイトに最後までお付き合いいただければ幸いです。
優秀な転職エージェントと出会い、最大限に活用するためには、各社の得意な傾向を見極め、転職活動における各段階で、適切に相談する必要があります。
独自の知識が必要とされる精神科医の転職では、まず専門性の高い転職エージェントへ相談し、自分の目的や経歴を明確化。その条件に合った病院の求人を紹介してもらうのが得策です。
それと並行して、医療従事者からの支持を集める、言い換えれば利便性が高いエージェントを活用。それでも決まらないようならば、最終手段として、求人数の多いその他大手転職エージェントへ登録をするという手順を推奨します。
まず、専門性の高いエージェントに相談する
「精神科医の転職相談室」
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精神科医の転職を専門的に扱うため、精神科医が求める転職の条件、病院側が求める医師像の両方を熟知した上での求人紹介が可能。魅力的な職務経歴の記載方法、面接対策などのレクチャーも受けられる。
次に、利便性の高いエージェントに相談する
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(https://career.m3.com/)
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1997年創業の老舗転職エージェント。臨床研修指定病院から個人開業のクリニックまで、幅広い求人を掲載している。全国各地に拠点を設けることで、エリアに特化した情報も提供している。
※1:2021年1月時点、編集部調べ
※2:2021年3月ゼネラルリサーチによって行われた、全国の20代~60代の医師に約1,000名を対象としたアンケート結果(https://doctor-seishinka.com/)
※3:2020年2月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://agent.m3.com/lp/parttime/adv_reason2/entry)
※4:2021年1月時点の情報、「M3.com CAREER」公式HPより抜粋(https://career.m3.com/admin/service)
※5:2020年11月16日時点の独自調査での情報、当サイト掲載のエージェントおよび求人サイトで精神科医の求人方法を最も多く掲載